無力感
闘牛。
300年の歴史のあるスペインの国技。
日本のテレビでは放送されないが闘牛士と闘った牛は必ず殺されてしまう。
牛は血を流し必死に闘うが、闘牛士によって杜や剣で体を傷つけられて殺されてしまう。
時間をかけてゆっくりと苦しみながら。
その後は二匹の馬に引きずられ会場の外に出た牛は解体所に運ばれて食肉にされてしまう。
牛は色を認識できない。闘牛士の持つ赤い布は牛を興奮させるためではない。観客と闘牛士を興奮させるためなのだ。
なんの罪もない動物を怒らせて苦しませながら殺す。それを娯楽として楽しみながら観る人がいる。
しかもその闘牛の肉が近くのレストランなどで食されてるらしい。
動物を楽しみながら殺していること。こんなことが認められている世界はどうなんだろう。あまりにも残酷すぎるのではないだろうか。
なにもできない私。知った時涙が出た。
無力感と悲しさに包まれて存在の小ささを思い知らされた。
動物を楽しみながら殺す世界。嘆くしかないのか。
私がなにかできたらいいのに。
苦しみながら死んでいったすべての動物に。天国で幸せに暮らせますように。